〜タケダワイナリーのホットな裏話を毎回楽しくお伝えします〜
菅井由美子さんはタケダワイナリーの葡萄収穫をはじめ、ワイナリーでいろんな仕事を経験した山形市在住の主婦です。子育てをしながらワイナリーの今の様子をレポートタッチでお伝えします。
【2012年夏号】 のMENUは・・・
■ 菅井由美子のワイナーひとり探検隊
  おすすめワイン 三種から選べる晩酌一升瓶
■ お知らせ



林檎のお酒の造り方
 


 初夏の空色は、何だか誘われて川辺や野山に出向いてぼうっとしたくなります。幸い山形にはそういう場所がいっぱい。秋の芋煮会が学校行事にも組込まれている土地柄、上水道ご不浄完備の河川敷が自由に使えます。高原のキャンプ場もあります。自然の息吹を感じつつ飲むのもいいものです。

 ここフルーツ王国山形は、りんご出荷量が全国第4位。「サン・スフル シードル」は、フランス北部の伝統的な“林檎のワイン”を、山形県産りんご100%原料に無添加・非加熱・無ろ過で造った自然派のお酒です。フルーティで優しい味わいは、どうやって造られているのでしょう。
 

(1)林檎を洗う…

水を掛けながら長いブラシの間をコロコロ 転がして洗う、専用の機械で行います。
(2)選果…………
ナイフを片手に林檎の傷みを徹底して 取り除きます。葡萄酒同様、味を左右する大事な工程です。
(3)クラッシャー…
機械で林檎を破砕。皮ごとすりおろした 状態になり、そのままプレス機に入れられます。
(4)搾る…………
皮や種の味を果汁に出すため、プレス機の 中で少し置きます。搾った果汁はタンクへ。
(5)澱を下げる…
タンクのなかで一晩休ませ、澱(固形物) を下げます。
(6)発酵開始……
上澄みを別タンクに移し、発酵をはじめます。
(7)醸し…………
厳しい温度管理のなか、果汁の糖分を 測定しつつ発酵がすすむのを待ちます。
(8)瓶詰め………
液中の残糖が一定の基準になったところで 瓶詰めです。
(9)熟成………… 地下セラーで寝かせる。瓶中では酵母が 糖分を分解し、炭酸ガスを発生させながら熟成がすすむ。3〜4ヶ月かけて糖はすべてアルコールに変わります。シードルが出来上がりました。

 
 工程は基本的に葡萄と一緒ですが、果実の特徴が異なる分、「勝手が違う」そうです。例えば搾る際、林檎は繊維が多くスポンジの様に果汁を保つため搾りにくい。葡萄は発酵過程で果汁中の色素も分解されるが、林檎はそれがない(だから赤ワインは皮も一緒に醸して色・風味を出す)。林檎は葡萄に比べ糖度が低いので、アルコール度も6〜7%と高くありません。ちなみに、タケダの葡萄酒は11%。強いお酒は苦手な方も、シードルなら飲みやすいかもしれませんね。原料にするりんごの品種選定も含め、試行しながらもっと美味しいお酒を造りたいと努めています。葡萄酒同様、ご愛飲下さるようお願いいたします。


▲ このページのトップへ戻る
 2002年6月号へ | 2002年8月号へ | 2002年11月号へ | 2003年3月号へ | 2003年夏号へ | 2003年秋号へ | 2003年冬号へ
 2004年春号へ | 2004年夏号へ | 2004年秋号へ | 2004年冬号へ | 2005年春号へ | 2005年夏号へ | 2005年秋号へ | 2005年冬号へ
 2006年春号へ | 2006年夏号へ | 2006年秋号へ | 2006年冬号へ | 2007年春号へ | 2007年夏号へ | 2007年秋号へ | 2007年冬号へ
 2008年春号へ | 2008年夏号へ | 2008年秋号へ | 2008年冬号へ | 2009年春号へ | 2009年夏号へ | 2009年秋号へ | 2009年冬号へ

 2010年春号へ | 2010年夏号へ | 2010年秋号へ | 2010年冬号へ | 号外2011年春号へ | 2011年夏号へ | 2011年秋号へ | 2011年冬号へ

 2012年春号へ | 2012年夏号へ | 2012年秋号へ | 2012年冬号へ


直線上に配置

HOME | WINE LIST | HISTORY | FROM TAKEDA WINERY | VISITIN | LINK
Copyright(C) 2001 TAKDA-WINERY All Right Reserved.
有限会社 タケダワイナリー E-mail:info@takeda-wine.co.jp
〒990-3162 山形県上山市四ツ谷2丁目6−1
tel:023-672-0040 fax:023-673-5175