(4)醸し
発酵が進み発生した炭酸ガスにより、果汁の上に皮などの固形物が浮いてくる。これをシャポー(帽子)と呼びます。これが果汁のフタになり酸欠を起こすのを防ぐ為、長い棒で突き(ピジェ)、ポンプを使いタンク内の果汁を循環(ルモンタージュ)させます。繊細な味を要求されるシャトー・タケダは、ピジェの回数を増やしルモンタージュは行いません。ポンプを通る際に少し加熱されるのを避けるためです。
(5)フリーランを抜く
絞りを掛けない果汁はフリーランと呼び、エレガントなワインになります。樽熟成させるものはそのままオーク樽へ、他は別のタンクへ移します。
(6)プレスランを採る
シャポーを圧搾機にかける。こちらはプレスラン。力強いワインです。選抜きの葡萄を搾ったのもはエグ味がほとんどありません。フリーランと分けて別タンクに入れます。
(7)瓶詰め
収穫した畑毎のフリーランと、葡萄の種類分のプレスランがあります。それらをブレンドし瓶詰めします。後は飲み頃が来るまで地下セラーで保管されます。
「分析データは参考にしかならない。どの工程でも判断は人の五感です。
ワインの声に耳を傾けるような気持ちで接する事、たくさん対話する事。
これが現在のうちのワイン造りです。」
そう言った社長の顔には頑固職人の自信と輝きがありました。
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ピジェをする
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