営業 岸平和寛専務に最近の状況を聞く

Winery 通信 2016 summer Vol.56

 

この度の熊本県、大分県で発生した地震により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

かつて、日本の中小規模醸造所のワインを飲食店で楽しむのは難しい事でした。山形は何十年も前からワイナリーが複数あるにもかかわらず、お店で出されるのは海を越えてやってきたものが多く、国産はグラスワインで出されるくらい。ところが、近頃は『地酒・地ワイン』を看板にする店がたくさんあります。

山形だけでしょうか。岸平和寛専務に伺いました。

日本全国を飛び回って随分お忙しいようですね。FRC003.jpg

岸平専務「今まであまり行ったことのない地方への出張も増えて、日本ワインに対する注目度が上がっていますね。」

飲食店のお酒リストが変わりました。豊富な地酒(ワインも含めて)から好みに合わせて選ぶことができます。山形だけですか?

岸平専務「全国的な動きですね。今ワインブームと言われているけど、キーワードは”地元”。まず自分が生活している所で造っているものに興味を持ち、その後に他所を試される方が多いようです。例えば、大阪にワイナリーが増えてから、西日本で国産ワインが注目されるようになりました。この流れは都市部を中心に拡がっています。」

年代的には私のような中高年が中心ですか?

岸平専務「若い人が多いです。バブル期のワインブームを知らない世代が持った”新しい価値観”じゃないのかな。ワインが飲まれるシーンが変化していて、リーマンショック後は、それまでの高級レストランからバルなど気楽に楽しめる店になり、東日本大震災後は家呑みが多くなっています。」

“地元の酒は地元の気候と食”がイチバンと信じている私にはうれしい。旅先でも体験できるという事ですものね。ところで、社長と一緒に仏国にも行かれたとか?

岸平専務「機械を視察がてら営業もね。パリに日本人夫妻が営むレストランがあり、弊社のサン・スフルをご利用いただいています。コースで提供されるワインは、基本、ソムリエが皿に合わせて選びグラスで提供する仕組みで、タケダもその中でお飲みいただいている。ワインについての説明は後からなので、お客様は味わってから銘柄を知るんです。実際に、私たちがうかがった際もウニの一皿に合わせてサン・スフル白がサーブされました。醸造責任者の典子社長は店の仏国人ソムリエから質問攻めにあっていましたよ。」

 

海外でもタケダワインは飲まれているのですか⁉futta0074.jpg

岸平専務「自分達で輸出しているのではないですが。ほかには、アムステルダムの日本ホテルにあると聞きました。台湾では富裕層向け販売店で”古木”が並んでいるそうです。」

知りませんでした。今後は積極的に輸出を?

岸平専務「いえいえ。ただでさえ品薄でお客様にご迷惑をお掛けしているのに、それは考えていません。色々な所でご愛飲いただけて嬉しいと思っています。」