ワイナリーを支える〈ラテン系〉働き者集団

Winery 通信 2013 summer Vol.44  

荷造り2.JPGおそい季節の訪れで遅れがちだった農作業が急ピッチで進められている山形です。むせぶような緑の中、ここタケダワイナリーでもスタッフがおおわらわで汗を流しています。15haの自社畑を有し年間30万本(720ml換算)を生産しているタケダは中規模ワイナリーになりますが、社長も含め総勢17名と少ないスタッフで操業しております。農作業・工場・事務・営業をこの人数で、ですからそれは忙しく、皆よく回る独楽のように働きます。今回はそんなタケダスタッフについて教えていただきました。

まずは現場責任者・岸平典子社長。畑作業が一番好きだと云うあたりは先代譲りで、剪定鋏にこだわる職人気質です。夫・岸平和寛営業部長は、営業&経理&総務&人事を担当しています。工学修士(博士課程前期を修む)の元市役所技師職員は、工場の機械修理もお手のものです。当然畑も出ます。関東方面の営業担当なので各種イベント会場に「よく居ますよ」。尚、フェイスブックも彼です。社長と部長を除くスタッフ15名は、「事務方」「現場方」で編成されています。 

事務1.JPG「事務方」お客さまのご注文を承ったり、資材管理、発送手配などを行う事務員が4名(内1名は現在産休中)。平日のワイナリー見学案内も彼女達の担当です。それに営業が1名、パートタイマー2名。お客さまにわかり易い案内が得意な人や、酒屋での販売経験がある人、工業高校で化学系を修め、葡萄や醸造工程での分析も行う人とバラエティ豊かです。地元東北を担当するベテラン営業マンは兼業農家。農事に通じているから話しの説得力が違います。

現場1.JPG「現場方」自社畑の葡萄栽培から醸造、工場までを担当するのが8名。配送担当者もこのチームです。植樹、新枝の誘引、草刈り、防除、葉や実の間引き。収穫は外部の助けを借りますが、農作業だけでも結構な仕事量です。それに農事は時期が大事。工場で”急ぎ瓶詰め”があっても、畑を後回しにはできません。その場合は、2班に分かれて工場と畑の同時進行です。エネルギッシュに明るくガシガシ仕事をする様子は”ラテン系日本人”といった感じ。こちらも個性派ぞろいで、親子二代のタケダ社員、プロ庭師、調理師と美容師の免許を持つ人、元建具屋、元ソムリエ等々多彩な顔ぶれです。4月~11月の休日出勤当番は全社員による交替制なので、全員がお客さまをご案内し、ショップに立ちます。現場サイドからご説明する見学案内も評判は上々だとか。

社長「毎朝、全員でミーティングを行います。情報を共有する事で行き違いによるミスが無くなり、手の空いた人が迷わず次の仕事に掛かれます。忙しい時は事務方が工場に入るし、営業も畑に出ます。とにかく骨身を惜しまず働いてくれる人ばかり。まさに”有難い”ことです。うちは”全員ヴィニュロン”を目指しています。」