ごあいさつ

私たちタケダワイナリーは、蔵王連峰の麓、山形かみのやま温泉郷よりほど遠くない南向きの高台に位置しております。1920年開園以来、「良いワインは良いぶどうから」をモットーに、土づくりから始めたぶどう栽培、ワイン醸造を続けております。

20年の歳月をかけ土壌改良を行い、ぶどう栽培に適する土地をつくりあげました。その日当たりと水はけの良い、15ヘクタールの自家農園で自然農法栽培(低農薬で化学肥料を使用しない。)による、ぶどう栽培を行っております。ヨーロッパ系の高級ワイン専用品種である、カベルネ・ソービニョン、メルロ、シャルドネを、日本では稀有な垣根仕立てで栽培しています。

ぶどう栽培から、手摘みの収穫、醸造、フレンチオークによる樽熟、瓶詰め、そして出荷まですべて一貫し、農園内の自社ワイナリーで丁寧に行われます。そうしてできた〈ドメイヌ・タケダシリーズ〉“シャトー・タケダ(赤)”(カベルネ・ソービニョン種・メルロ種)、“シャトー・タケダ(白)”(シャルドネ種100%)、“ドメイヌ・タケダ【キュベ・ヨシコ】”(シャルドネ種100%使用のシャンパーニュと同じ製法である、瓶内二次醗酵を行った本格的な発泡ワイン。)は、全国のワイン愛好家の方々はもちろん、ソムリエの方々からも、高い評価を得ております。

また、スタンダード商品である〈蔵王スターワイン〉は、山形県内はもちろんのこと、全国各地の根強いファンの方々に愛され続けている商品です。収穫したての、糖度の高い完熟した山形県産ぶどう100%(デラウェア種とマスカット・ベリーA種)を吟味し、使用しております。それを、確かな技術と、経験に裏付けされた当社独自の醸造方法で、素直で飲みやすいワインに仕上げました。これももちろん、醸造、瓶詰めまですべて自社ワイナリーで丁寧に行っております。キリッと冷やせば、すっきりとした味わい、あまり冷やさなければ、やわらかな風味がお楽しみ頂けます。

山形の風土ではぐくまれたタケダワイナリーのワインシリーズ。日常の家庭料理にはもちろんのこと、ちょっとお洒落な食事にも幅広くご愛飲ください。

岸平典子