Winery通信 SPRING Vol.87
毎年楽しみにしているサン・スフル白を、今回も2023年のリリース後すぐに購入しました。前回飲んだ時と、味わいや色合いの印象が違うように感じましたが、収穫年の違いなのでしょうか。(ワイナリーショップにて)
いつもご愛飲いただきまして誠にありがとうございます。
ご指摘の通り、葡萄の収穫年(ヴィンテージ)による違いが大きく関係していると思われます。ワインは葡萄のみを使用した農産物なので、気温や雨量など天候の影響を受けた葡萄の特徴が、ワインの味わいに直接表れます。具体的には、雨が少なく気温の高い年は、果実味豊かでパイナップルなど南国感のある香りとリッチな味わいが感じられ、反対に冷涼な年には、柑橘やハーヴの香りとエレガントさを感じるなどの特徴があります。2023年は南国的印象となり、冷涼な印象の2022年と比べ、印象の大きく異なるヴィンテージとなりました。単一品種(デラウェア)での醸造で、収穫年の特徴がより出やすいワインだったことも影響しているかと存じます。
タケダワイナリーでは、すべての商品で、ヴィンテージごとの葡萄の特徴や良さを最大限に活かすワイン造りを行っています。その為、収穫年により印象の違いをはっきりと感じられることもありますが、その年その年の葡萄の個性として、違いも愉しんでいただけますと幸いです。ボトルに収穫年を表記していますので、どうぞご理解を賜りまして、今後ともご愛飲くださいますようお願い申し上げます。
Winery通信 WINTER Vol.86
「タケダワイナリー クリオエクストラクシオン ナイアガラ 白(甘口)」は、フルーティで飲みやすく、何度もリピート購入しています。ところで、商品名のクリオエクストラクシオンとはどういう意味なのですか。(宮城県・A様)
ご愛飲いただきまして誠にありがとうございます。弊社ワインをお気に召していただき、大変嬉しく存じます。
〝クリオエクストラクシオン″とは、葡萄を人工的に凍結して甘口ワインを造る製造方法のことです。
このワインは、山形県産の良質なナイアガラ種を人工凍結し、ゆっくり解凍しながら搾った果汁で造りました。凍結することにより水分は凍ったまま残り、最初に溶け出した糖分が高く凝縮した果汁を使用するため、果実感豊かな濃厚な甘口ワインに仕上がります。通常のワインに比べると、約2倍の葡萄が必要となる贅沢なワインです。
デザートワインとして、フルーツやナッツはもちろんのこと、チーズを使ったメニューにも合わせてお愉しみいただけますと幸いです。
※ワイン中に、果実由来の澱が出る場合があります。品質に問題はありませんので、安心してお召し上がりください。
※このワインは、現在ハーフサイズ(375ml)のみの販売となります。
Winery通信 SUMMER Vol.84
地元・山形県上山市にある人気店「おかげさま文房具店」とコラボレーションしたインクの第二弾。「タケダワイナリー サン・スフル ロゼ」をモチーフにした、ラメ入りのオリジナルインクが登場。【TAKEDA WINERY Sans Soufre ROZÉ インク】
ロゼにしては赤いと評判のタケダらしい濃いピンク色にラメ入り。ラメは無ろ過由来の澱による濁りと、キラキラは酒石酸を表現しているそうです。凝ってますね。
今回はガラスペンとセットにしました。書きあじの良いペンです。夏に使ったらちょっと涼しく感じるかもしれません。
※このインクはラメ入りのため、ガラスペンやつけペンでのご利用を推奨します。
Winery通信 WINTER Vol.82
「TAKEDA WINERY ROUGE万年筆インク」を購入しました。
今まで出会ったことがない赤ワインのような色ということで、発売前から楽しみにしていました。
実際に使ってみたら、本当に"タケダワイナリー ルージュ"のワインのようなきれいな赤色で、文字も思っていた以上に読みやすい落ち着いた色でした。パッケージもかわいいので一番のお気に入りになりました。
(山形県・S様)
お買い上げいただきまして誠にありがとうございます。お気に召していただき大変うれしく存じます。
弊社と同じ上山市内にある「おかげさま文房具店」店主の土屋さんからご提案いただき、何度も打ち合わせを重ねて完成した万年筆インクです。パッケージデザインは、ワインラベルをお願いしているデザイン会社さんが、ワインボトルに寄せて作成した特注品です。
赤色という万年筆インクにはあまりない色ですが、文字も読みやすく、寒い季節にも暖かみを感じられる色味となっています。ぜひワインを味わいながら、ゆっくりと過ごす時間のお供になりましたら幸いです。ガラスペンやスケルトンタイプの万年筆で、見た目にも色を楽しみながらお使いいただくのもおすすめです。
これからの季節には、ワインとセットにしてクリスマスのプレゼントにいかがでしょうか。
Winery通信 SPRING Vol.79
2021年タケダワイナリーブラン白(辛口)を購入しグラスに注いだところ、ピンクがかった色をしていて、味わいも今までとは違うように感じました。なにか変わったのでしょうか。
(山形県・F.N様)
「タケダワイナリーブラン2021年」は、使用する葡萄のブレンドがこれまでのヴィンテージとは異なっています。2021年はデラウェアとマスカット・ベリーAの2品種をブレンドして造っており、前ヴィンテージまでのデラウェア100%のものとは、味わいや色合いが少し変わりました。
それは、この商品に限らず、弊社では収穫した年の葡萄の味わいや収穫量をみて特徴を活かす造りを行っているためです。それによって収穫年により葡萄品種やブレンドが変わることになります。
今回は、2品種ともに良質な葡萄がそろったことから、ブレンドにより『2021年の山形を表す一番美味しい白ワイン』を目指しました。黒葡萄であるマスカット・ベリーAが入ったことで、華やかな香りや酸が加わり、デラウェアの豊かなボディと相まって、バランスが良く、色はほんのりさくら色のワインに仕上がっています。
2021年ブランもお気に召していただけますと幸いです。
Winery通信 2021 WINTER Vol.78
購入したサン・スフル白2021の裏ラベルに「GI YAMAGATA」というマークを見つけました。清酒にも付いているのを見たことがありますが、GIとはなんですか。
(山形県・M.N様)
お買い上げいただきましてありがとうございます。
GI(Geographical Indication)とは、「地理的表示」のことで、地域の特産品の名称を保護する制度です。正しい産地であること、一定の基準を満たした品質であることを示し、産地名を独占的に名乗ることが出来ます。酒類に関しては、産地の申し出により国税庁長官から指定を受けることになります。山形県のワインは2021年6月にGIに指定されました。
そして、指定を受けた後、GIを名乗るためには商品ごとに※審査会での承認を受ける必要があります。原料と製法が生産基準を満たしているか審査を受け、承認を得たワインから順次記載します。お買い上げいただいた「サン・スフル白」が弊社商品では最初のGI山形認定商品となりました。
ワインに関しては、山梨県と北海道がすでに指定を受けており、今回山形と共に大阪府と長野県も指定となりました。
また、GIはワイン等の酒類だけではなく食品も対象となっています。山形県では、清酒が2016年に指定となっていて、食品では米沢牛や東根さくらんぼ等複数の特産品が指定を受けています。
地域ブランドの確立や差別化で産地を守ることはもちろん、品質の保証ともなることから、お酒を選ぶ際の参考になる制度となりますね。
※GI山形では、ワイン地理的表示「山形」使用管理委員会が審査
Winery通信 2021 AUTUMN Vol.77
「かみのやまテロワール」と言う、上山市内の店舗でしか手に入らないワインがあると聞きました。遠方のため伺うことが出来ないのですが、購入する方法はありますか。また、どんなワインなのですか。
お問い合わせいただきましてありがとうございます。
このワインは、かみのやまワインの郷プロジェクト協議会が企画し誕生しました。山形県上山市産の葡萄のみを使用し、弊社で醸造、収穫やラベル貼りに市民が参加するなど完全上山メイドなワインとなっています。販売も上山市内に限定しており、弊社では併設するワイナリーショップで販売を行っております。
しかしながら、遠方のお客様から購入したいと言うご要望の声をたくさん頂戴しましたので、この度協議会より許可をいただき、数量限定で弊社ネットショップにて販売出来ることになりました。電話やFAXのご注文でもご購入いただけます。
現在は、2017年白(微発泡)と2018年白(辛口)の2種類を販売中です。ヴィンテージによって使用した葡萄品種や比率も異なります。商品の詳細につきましてはホームページもご参照ください。
かみのやまの風土(テロワール)を感じられる豊かな味わいを、ぜひお試しください。
Winery通信 2021 SUMMER Vol.76
新発売の葡萄ジュースが濃厚で驚きました。どんな原料で作ったのですか。
栃木県 I・Y様
このジュースは、代々弊社に良質な葡萄を納めてくれている山形県天童市「花輪農園」のマスカット・ベリーAを100%使用しています。「タケダワイナリー KAMIOGINOTO843-5 赤樽熟成」の原料として特別区画で栽培された葡萄を、ワインと飲み比べていただきたいと思い、今回特別に葡萄ジュースにしました。
ワイン用葡萄は樹上で完熟、追熟させ果実の濃縮感を引き出します。その葡萄を搾ったジュースは他にはない味です。ギュッと詰まった葡萄の深い味わいをご賞味ください。
Winery通信 2020 SUMMER Vol.72
いつも美味しくワインをいただいています。欲しかった売切れ商品が、新ヴィンテージで発売になるのをリアルタイムで知りたいと思っています。ホームページ等をこまめにチェックすればよいのでしょうが、ほかに方法はありませんか。
東京都 M.S様
いつもご愛飲いただきありがとうございます。
新発売やイベントなどの情報をいち早くお伝えできるように、ご希望のお客さまにメールマガジンをお送りするサービスを始めました。現在は、弊社インターネットショップでご購入のとき、「お知らせメールを受け取る」にチェックを入れてくださった方にお送りしています。
ご参考までに、5/1発行vol.3は次の内容です。「かみのやまワイン会@zoomのご案内」「ゴールデンウィーク中の発送について」「送料が半額・無料のキャンペーンのお知らせ」
メールマガジンをご希望の方は、info@takeda-wine.co.jpにお名前と「メルマガ希望」とメールをお送りください。もちろん登録料などは不要、解除もご随意です。
時節柄、M.S様にはどうぞご自愛ください。
Winery通信 SPRING Vol.71
(山形県・I.M様)
ご心配いただきありがとうございます。
今年は例年に比べ、気温も高く降雪も少ない冬でした。様々な影響が出てくると思いますが、大きな心配は以下の二点です。
まず、例年ですと冬の低温で死滅する病害虫が越冬し、春になると増殖するのではないか?ということです。
もう一つは、積雪がないことで、剥き出しになった木の枝がダメージを受けたのではないか?ということです。木の周りに積もった雪は、冷たい風から木を守る役割を果たしています。
これから春になり、ブドウが目覚めの時を迎えます。いつもの年以上に目と手を掛けて管理を行う必要があると、スタッフ皆で気を引き締めております。
Winery通信 WINTER Vol.70
弊社社長・岸平によると「マリアージュ」とはフランス語で「結婚」。ワインについて使われる際には"酒(ワイン)と食べ物の幸せな婚姻"という意味だという事です。
近頃は「ペアリング」と表わされることも多くなったようです。ワインと料理の相性が良い組み合わせ、ですね。
一般に、ワインの香りに感じる要素を取り入れた料理が合うと言われています。腐葉土を思わせる森の香りが含まれる赤ワインにきのこ。柑橘の香りがする白ワインにグレープフルーツを用いたサラダなど。また、色を合わせるのも相性が良い場合が。ベリーAとさつまいもはホッとする組み合わせです。『赤ワインは肉、白ワインは魚』は、最近は言われなくなりました。葡萄の品種、肉魚も種類により全く味わいが異なります。葡萄の収穫年によってもキャラクターが違いますので、色々お試しいただき、ご自身のお好みの一皿を見つけてくださればと思います。
Winery通信 AUTUMN Vol.69
いつもご愛飲いただきありがとうございます。
この度、お客さまよりご要望の多かった、弊社ショップでのクレジットカード払いが可能になりました。
取扱いカードは、ホームページ上のインターネット販売でご利用いただいている「VISA」「Master card」に加え、「AMERICAN EXPRESS」「JCB」「Diners Club」「Discover」の6種類です。
日頃は畑や醸造に携わるスタッフがご案内に立つこともあり、不慣れからお時間を頂戴する場面もあるかもしれません。導入後しばらくの間、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
みなさまのお越しをお待ち申し上げます。
Winery通信 SUMMER Vol.68
先日はワイナリー見学にお越しいただきありがとうございました。「サン・スフル」と「ペティアン」は、どちらも県内の協力農家さんの葡萄から造られた「タケダワイナリーシリーズ」の発泡酒です。「サン・スフル」は無添加・無ろ過・非加熱のナチュラルワイン。「ペティアン」は当社ベーシックワインの「タケダワイナリー」の発泡タイプとなり、酸化防止剤を添加しています。
醸造の方法も異なります。
サン・スフルは、原料の中でも選りすぐりの質の高い葡萄を使って醸造します。可能なかぎり酵母は加えず、畑で付いてきた天然酵母で醸します。タンク内で発酵が始まってしばらくたったら、発酵中のもろみ(果汁とワインの中間のもの)を瓶に詰めます。瓶内ではそのまま発酵が進んで、酵母が果汁の糖分を食べながらアルコールとガスを造り続けます。発酵が終わったころには、瓶内の圧力も上がって発泡ワインになっているのです。これは<瓶内一次発酵>という手法です。
これに対し、ペティアンはタケダワイナリー750mlとして出来上がったワインに酒母と砂糖を加えて瓶に詰め、栓をします。瓶の中で酵母が発酵し、砂糖をアルコールと炭酸ガスに分解します。これが<瓶内二次発酵>です。酒母は、酵母をワイン(アルコール)に負けないように育て増やした、ワインの種のようなもの。自社で10日程かけて作ります。
どちらも瓶中の発酵によってガスが液体に溶け込み、キメの細かい泡が出来ます。炭酸ガス充填タイプの飲料にくらべ泡が抜けにくく、抜栓2日目でも発泡酒としてお楽しみいただけます。
それぞれの個性のちがいをぜひ飲み比べて下さい。
(サン・スフル白の次回の発売は、11月を予定しています。)
Winery通信 WINTER Vol.66
ワイン用ブドウ品種とは、O.I.V.(Organisation International de la Vigne et du Vin 国際ブドウ・ワイン機構)が認めて登録した葡萄を指します。
国際ブドウ・ワイン機構は、フランスに拠点を置く研究機関です。葡萄品種や葡萄栽培などワイン造りに関する研究のほか、ワイン醸造、ラベル表示などに関する基準の判定を行っています。
EUでは、このO.I.V.に登録されている葡萄だけが表ラベルに品種名を記載できます。日本葡萄では2010年に白ワイン用の《甲州種》、2013年に赤ワイン用の《マスカット・ベリーA種》が登録されています。主に、輸出され海外で並ぶ際に関係してくるものです。
これからも、登録の有無にかかわらず品種による特徴、同一品種にあっても産地によるキャラクターの違いを楽しんでいただければ幸いです。
Winery通信 AUTUMN Vol.65
同じデラウェア種を原料に、同じ製法での氷結ワインとの事ですが、
<アイスワイン>と<クリオエクストラクシオン>はなにが違うのでしょうか。
神奈川県 M様
いつもご愛飲いただきありがとうございます。<タケダワイナリー クリオエクストラクシオン>は、<蔵王スターアイスワイン白>の後継商品として発売しています。M様のおっしゃる通り、どちらも人工凍結したデラウェアを原料にした甘口白ワインです。
移行するに当たり、より質の高いワインにするため醸造工程を見直しました。
① 原料について、買い付け葡萄のなかでもよりグレードの高い葡萄を使用しています。
② 凍結した果実を搾汁機にかける際に、早い段階で搾るのを止め、解けでた水の少ない濃縮度の高い果汁を採取しています。
③ 醸造過程での徹底した品質管理。分析による数値と複数の醸造担当者の五感を使い、一日に何度もチェックを行います。
以前にくらべ、葡萄10㎏あたりから採れる果汁は少なくなりましたが、完熟デラウェアの美味しさを余さず伝えるワインだと自負しております。山形を代表する葡萄デラウェアをご堪能ください。
Winery通信 SUMMER Vol.64
ワインは横に寝かせて保存すると聞きます。スクリューキャップのワインも寝かせるのがいいのでしょうか?現在、立てて室内に保管していますが・・・。(山形県 K様)
いつもお引き立て頂きありがとうございます。ワインを寝かせて保存するのはコルクを常に液体に触れさせ、コルクの乾燥をを防ぐ為です。乾燥してコルクが縮むと瓶内に酸素が多く流入し、ワインの劣化につながりますので、コルク栓の場合は寝かせての保存となりますが、ステルヴァンを使用したワインは立てて保存できます。
これからの季節は温度にご注意願います。保存のポイントは次の通りです。
①室温は15℃前後(±5) ②ニオイが無い暗い所 ③振動が無いこと
冷蔵庫は振動しますので抜栓後など一時的保管はできますが、長期間の保存には向きません。夏を越える保存には市販の家庭用セラーもあります。弊社商品は酸化防止剤やろ過を最小限にとどめているため、特にデリケートな造りになっています。扱いにくい面もありますが、この造りだからこそ出来た美味しさをお楽しみいただけたら幸いです。
Winery通信 spring Vol.63
スクリューキャップって開けにくいけど、どうすればうまくできますか?(福島県 T.O様)
いつもご愛飲いただきありがとうございます。新タケダワイナリーはワイン専用スクリューキャップ、ステルヴァンを使用しています。これにより、コルク不良の心配もなくなり、純粋にワインの香りをお楽しみいただけるようになりました。
開け方のご説明をいたします。力も要りませんので、女性も簡単に開けることができます。
瓶口を見ていただくと、ガラス瓶のネジ切り部分のすぐ下に、ステルヴァンに切り込みが入っている箇所があります。その下の凹みが留め具の役割を果たしますので、瓶首の文字の入った部分は上に上がってきません。
① ステルヴァン全体に手を掛け、瓶底を持ちます。
② そのまま反時計回りにステルヴァンを回します。この時、無理にネジ切り部分だけを押さえつけず、ステルヴァン全体を回して下さい。
③ ネジ切り部分だけが上に上がり、開栓します。
特に音もなく開きます。金属で手を切らないようお気をつけください。
良い例 悪い例
Winery通信 winter Vol.62
いつもお引き立ていただき、ありがとうございます。
ワイナリーに春から夏頃にお越しいただくとお気づきになるかもしれませんが、自社のブドウ畑には昔から雉が沢山いて、ケーンケーンという鳴き声がよく響きわたっています。
雉は、環境汚染などに敏感で、住む場所を選ぶといわれています。"雉も生育できる良い環境を守りながら、ブドウを作っていかなければいけない"これを忘れないようにと、先代社長・武田重信が「ブドウ」と「キジ」を当社のマークと決めたのが始まりです。新しいシリーズでもこの思いは変わらずに、皆様に美味しいワインをお届けできるように頑張っていきたいと思います。
Winery通信 spring Vol.59
●発泡酒じゃないのに舌にピリピリする刺激があるのはなぜですか?(福岡県 Y・T様)
●飲むときの適温を教えてください。冷やすのか他の赤ワインのように常温に戻すのか、どちらが正しいのでしょうか。(神奈川県 I・M様)
いつもご愛飲いただきありがとうございます。「サン・スフル」シリーズは①酸化防止剤不使用②無濾過③非熱処理(非加熱/非冷却)を特徴とする、昔ながらの造りで仕上げたワインです。白・ロゼ・シードルは瓶内でアルコール発酵を継続させるため、ガスがワインに溶け込み発泡酒となります。
一方、もろみと長く触れることが必要な赤はアルコール発酵終了後瓶に詰めるため、スティルワイン(非発泡)となります。さらに「サン・スフル赤」では、酸化を抑える工夫として、赤ワインをまろやかにする乳酸発酵の工程を瓶内で行っています。舌にピリピリ感じるのはその発酵ガスです。
次に、適温についてですが、一般的に赤ワインは(タイプにもよりますが)10℃~20℃といわれます。「サン・スフル赤」は飲み頃温度の幅が広いワインです。この範囲(10℃~20℃)それぞれに美味しさがあります。スッキリ飲みたい時には低めの温度、たっぷりとうま味をあじわうには高めの温度がお勧めです。季候や料理に合わせていろいろお楽しみください。
Winery通信 winter Vol.58
『KAMIOGINOTO 843-5』は、葡萄畑の所在地です。漢字標記は『上荻野戸』。山形県天童市の干布(ほしぬの)地区内にある地名です。
仏国では畑に呼称があり、ワインによっては収穫した畑の名前がそのまま商品名となっているものもあります。例えば「ロマネ・コンティ」はその代表格です。日本でも「国産ワインの表示に関する基準」が改定され、2018年秋より、原産地などの表記が義務付けられます。これに先駆けて原産地を明記し、いっそのこと商品名といたしました。ラベルの模様は畑の形です。
J2モンテディオ山形のホームスタジアムにほど近い、果樹園の多い地"上荻野戸"の風景を想像しながら味わっていただければ幸いです。
Winery通信 2016 autumn Vol.57
●黒葡萄のマスカット・ベリーAから、どうやって白ワインを造るのですか?(秋田県・K様)
●"樽発酵"と"樽熟成"は何か違うのでしょうか?(東京都・I様)
ワイナリーにお越しいただきありがとうございました。
ベリーAは、主に赤ワインの原料となる黒葡萄です。黒葡萄から白ワインを造ることを意味する、『ブラン・ド・ノワール』。造り方は、皮の色が出ないよう黒葡萄を緩く絞り、その果汁だけを発酵させます。搾った直後の果汁は皮の色が残った淡いピンク色をしていますが、発酵していく中で自然と退色します。ちなみに、赤ワインは果実を皮・種とも丸ごと醸造し、皮の色を抽出します。赤ワインの色は葡萄の皮の色なのです。
次に、このワインのもう一つの特徴である『樽発酵』についてです。まず、オーク樽に直接果汁を入れ発酵を行い、そのまま樽で寝かせて熟成させる方法です。樽と長く接しますが、樽香はむしろやわらかく仕上がります。これに対し、タンクで発酵を行い、ワインになったものを樽に詰め寝かせるのが『樽熟成』です。樽の香りを強く出したい場合などは、『樽熟成』が有用だと言われています。造り方による味わいの違いをお楽しみください。
Winery通信 2016 summer Vol.56
タケダワイナリーではワインを全てクール便で送ってくれますが、届いた後も冷やさなければなりませんか?
栃木県 T.M様
いつもご愛飲頂きありがとうございます。弊社は、無添加のサン・スフル以外の製品も、酸化防止剤の使用を極力抑えた造りになっています。そのため全商品をクール便でお届けしております。
ワインは20℃以下なら常温保存が可能ですが、これからの季節は、締切った室内が暑くなる事も考えられますので、不安に思われる場合は冷蔵保管をお勧めします。
『サン・スフル』『ドメイヌ・タケダ』シリーズは、15℃以下(理想は10~15℃)で保管下さい。専用のワインセラーがない場合は、冷蔵庫の野菜室に入れ、早めにお飲み下さるのがよいかと思います。ワインは振動の影響も受けやすく、長い時間冷蔵庫に保存しますと味が変わる場合があります。あくまで短期間の保管として冷蔵庫をご利用ください。
「サン・スフル シードル」を開けたら黒い固形物が浮いてきました。裏ラベルに"澱が入っています"とありますが、こんなに多く入っているものなのですか?ちょっと心配になりました。本当に品質に問題はないのですか。
神奈川県 K.T様
答:ご愛飲いただきありがとうございます。また、この度はご心配をお掛けし申し訳ありません。「サン・スフル」シリーズは果実の味わいを引き出す為に、無ろ過で仕上げています。その為、ワイン酵母などが固まった澱(おり)という沈殿物が混じっています。林檎を原料とするシードルは、葡萄より色の濃い褐色がかった澱になり、緑色の瓶を通すと黒く見える場合がありますが、体に影響はありません。気になる場合は、ワインをゆっくり傾けて、澱がグラスに入らないよう静かに注いでください。
参考までに申しますと弊社の者は、この澱を調理に利用しています。肉と一緒に煮ると酵母の働きで肉がやわらかくなり、旨味の多いスープに仕上がります。また、サン・スフル赤の澱は、ヨーグルトに入れたりバニラアイスにかけても美味しくなります。無添加ゆえの利用法です。生の果実を原料としたワインならではのものとご理解いただき、どうか安心してお召し上がり下さい。
タケダワイナリー サン・スフル シードルのお買い求めはこちらからどうぞ。
Winery 通信 2015 summer Vol.52
<ワイナリー見学のお客様より>
●試飲がたくさんできて味を確かめてから購入できるのがありがたいです。宮城県 K.Yさま
●見学の際にはスタッフの中野さんにとても丁寧にご説明頂きました。新しく知ることもたくさんあって、友人と共に大満足でした。ワイナリーは葡萄畑に囲まれ立派な蔵もあって、とっても素敵なところという印象です。またいつか葡萄やさくらんぼの季節に山形を訪れたいと思っています。 東京都 TMさま
ワイナリー見学に来ていただきありがとうございました。
弊社のワイナリー見学は、実際に造っている場所を、普段作業しているスタッフがご案内させていただきます。ワインをより身近に感じて頂けましたら幸いです。また、この様なお言葉を頂戴し、中野をはじめ社員全員の大きな励みとなりました。ありがとうございます。
またのお越しを心よりお待ち申し上げます。
Winery通信 2014 winter Vol.50
山形旅行に際しワイナリーの見学を検討しています。夜は、地物のワインと食事をいただきたいと思っています。近くにお薦めの所はありますか。(神奈川県 S.M様)
いつもご愛飲頂きありがとうございます。現在、山形県では県産酒による乾杯を条例化し推進しています。特に上山市では上山産ワインを指定していますので、宿には必ず上山産ワインが置いてあります。当社は上山温泉に近く、車で約10分に位置しています。また、山形市のホテルキャッスルでは、上山市にある2つのワイナリー巡りをセットにし、他にも特典が付いた宿泊プランがあります。尚、こちらは期間限定だそうです。
多くの宿や飲食店で"山形のんまいもの"が召し上がれます。詳しくは、各店にお問い合わせください。
※タケダワイナリーでは、12~3月は平日限定で、4~11月は休まず毎日見学が出来ます。(年末年始休業・夏期休業有り)
Winery 通信 2013 winter Vol.46
【お客様の声】
いつも美味しいワインをありがとうございます。インターネットで購入していますが、新しいHPの使い勝手が良いです。商品の選びやすさと支払い方法が増えて助かっています。写真もきれいですね。いつか訪れてみたいなと思っています。
神奈川県 S様
【お答え】
ご愛飲頂きありがとうございます。HPを一新しお客様がより使い易いようにいたしました。
ご要望の多かったキャッシュカードでのお支払もご利用いただけます。プロの手による写真は葡萄園の美しさを感じて頂けると思います。また、フェイスブックも付けておりますので最新情報をチェックしてみて下さい。
これから寒くなります。どうぞご自愛くださいませ。
Winery 通信 2013 autumn Vol.45
お客様の声:ワインの保存方法を教えてください。温度は?立てて保存するの?(茨城県K様)
いつもお引き立て頂きましてありがとうございます。
①気温は15℃(±5)、②直射日光のあたらない、暗い所③コルクの乾燥を防ぐ為湿度のある所、④ニオイが無い暗い所、⑤振動が無いこと。 などがあげられます。
瓶は横にねかせて下さい。立てた状態で長時間おくと、コルクが乾燥で委縮、隙間から空気に触れワインの酸化が進むおそれがあります。冷蔵庫は振動しますので抜栓後など一時的保存がよいでしょう。夏を越える保存には市販の家庭用セラーもあります。
弊社商品は酸化防止剤やろ過を最小限にとどめているので、特にデリケートな造りになっています。扱いにくい面もありますがより美味しく召し上がっていただけると幸いです。
Winery 通信 2013 Summer vol.44
蔵王スターワイン1.8リットル(一升瓶)の配達について、『P箱』―プラスチックケース―の使用を止めます。リユース品として採用していましたが、「近くに取扱店がない」等の多くのお客様のお声を受け、今後はリサイクル可能な段ボール箱でのお届けとさせて頂きます。何卒ご了承ください。
2012.冬
春に蔵王スター白1.8Lを購入し気に入ったので、秋に追加注文した。 ところが届いて早速飲んでみたら、味が違う気がします。同じ製造年の物だということでしたが、時間の経過や季節等で、商品として大きな味の変化はありますか?(栃木県・B様)
ご注文頂きありがとうございます。弊社のワインは葡萄の風味を活かすべく、他メーカーに比べ酸化防止剤(亜硫酸)添加が少ないつくりになっています。B様にご購入頂いた「蔵王スター1.8L」は、そんな自社製品の中では比較的安定した商品ですが、ワインは生きものです。未開封の瓶中でも、健全な経年熟成は緩やかに起こります。同じボトルでも抜いてすぐと、数時間、数日経たものでは味わいの違いがあります。抜栓直後、苦く感じた場合は、グラスに注ぎ空気に触れさせて少し待ってみて下さい。翌日にお試し頂くとまた違った味わいがお楽しみ頂けます。また体調や、一緒に食べるものによっても味の感じ方は大きく異なる場合があります。
工業製品にはない、手造りのワインをお楽しみいただければ幸いです。
Winery通信 Vol.42
2012.秋
蔵王スターワイン1.8Lを注文しましたが、一度に飲みきれない分などを別容器(ビン)に移しかえての保存は問題ありませんか? (愛知県・O様)
この度はご注文頂きありがとうございます。別容器に移すことで味わいが大きく変化することは少ないと思います。容器はニオイ移りのないガラス等の清潔なものをご使用下さい。しかし、移し替える際にワインが空気に触れますので、デキャンタ同様、酸化を促進する可能性は考えられます。移し替え後は冷蔵庫で保管の上、早目にお飲み下さい。
参考までに弊社社長岸平の方法をご紹介致します。冷やして飲む場合はバケツに水と保冷剤や氷を入れ、一升瓶をいれて瓶ごと冷やします。美味しく飲んでも流石に一度では飲みきれない。残ったワインは麦茶などを冷やすのに使う冷水筒に移します。ふたは使用せず、食品保存ラップでピッタリと口を覆い、輪ゴムできっちり留めます。そして冷蔵庫のドアポケットへ。暑い季節でなければ一升瓶のまま、温度差のない廊下などに日光を避けて置いています。
Winery通信 Vol.41
2012.夏
蔵王スター1.8L瓶を6本注文した際に、酒屋で使用する赤いプラスチックケースで送られてきますが、その処理に困っています。毎回有料ごみ収集として出すのも大変です。段ボール箱で送って頂けませんか。(神奈川県・N様)
ご愛飲頂きありがとうございます。弊社では環境に対する負荷を減らすべく、色々取組んで おります。1.8L瓶の配送を以前使用していた段ボール箱から、再使用可能のケースに変えたのもその一環です。 ご指摘のプラスチックケースは、お酒のケースなどのレンタル事業を行う「新日本流通株式会社」所有の名称"P箱"です。これは、全国の酒造メーカーや酒屋など、主に清酒業に関わっている事業者が加盟し、使用料を支払い共通のレンタル品として使っています。使用後のP箱は新日本流通(株)が回収・洗浄を行い繰り返しリユースされます。段ボールのリサイクルに比べ再生にかかるコストが低く、弊社の趣旨に沿うものと考え採用したものです。
使用後のP箱はごみに出さず、お近くの酒販店、酒類ディスカウント店などへご返却いただくか(手数料はかかりません)、お近くにない場合は新日本流通(株)の【相談窓口】にご相談下さい。お手数をおかけしますが、ご理解とご協力を頂けますようお願いいたします。
新日本流通株式会社 【ご相談窓口】
営業時間/月~金曜日 9:00~17:00(但し、祝日および会社の休日を除く)
■本社〈北陸・中部・近畿・四国・中国・九州〉
フリーダイヤル:0120-079-890 E-mail:6p-rental@snr6p.co.jp
■東京支店〈北海道・東北・関東・甲信越〉
フリーダイヤル:0120-079-891 E-mail:tokyo@snr6p.co.jp
●ホームページでもご確認いただけます http://www.snr6p.co.jp/
Winery通信 Vol.40
2012.春
「サン・スフル 赤」が好きで愛飲しています。DMを見て「サン・スフル ロゼ」も飲んでみたくなり購入。添付の『開栓時の注意』に従って開けたつもりですが、随分ふきこぼれてしまいました。もっと良い方法はありませんか。(千葉県・H様)
答:ご愛飲頂きありがとうございます。この度はご迷惑をおかけし誠にもうしわけございません。「サン・スフル ロゼ 発泡」は白に比べガス圧が極端に高いという状態でありませんが、ロゼワインの特性上、開栓時に白よりも急激に発泡する性質があります。開栓は、添付の注意書のように①よく冷やす ②瓶を振ったり揺らしたりしない ③王冠を手で押さえながらゆっくり少しずつ開ける となっております。
先日、東京の「Baru恵比寿」で行われたワイン会の際に、ソムリエの方に教えていただいた方法があります。「サン・スフル ロゼ 発泡」を召し上がる日の朝に、王冠をほんの少し(噴かない程度)開けて冷蔵庫で冷やしておくと、夜に丁度良く味わえるとのことでした。当日に使用されたワインが、この方法で準備されたものでしたが、美味しさはそのままに噴くことなくスマートなサービスでした。ガス充てんによる発泡と違い、いわゆる"気が抜ける"心配もありません。どうか末長くご愛飲くださいますようよろしくお願い申し上げます。
サン・スフル 《開栓時のご注意》
開栓前はよく冷やし、瓶を振ったり、揺らしたりしないでください。瓶内のガス圧が高いので、泡や液体が噴き出します。
流しの中などで、王冠部に手を添え、ガス抜きをしながら少しずつ開けると、すぐ収まります。収まったら王冠をはずしてください。
|
|
|
ゆっくりと、少しずつ開けていきますと、少し泡がこぼれます。 | 泡がこぼれ始めたなら、収まるまで王冠を手のひらで押さえます。 |
Winery通信 Vol.39
2011.冬
今年のワインは、放射性物質検査の結果を見て購入したいと思います。ところで、検査結果の数値ですが、検出下限値は設定しているのですか?もしそうならその数値を教えてください。(神奈川県・H様)
答:いつもご愛飲いただきありがとうございます。 現在、放射性物質検査で使われている「検出下限値」という言葉は、大きく2種類の意味があるようです。ひとつは、検査機械がこれ以上測定できないという、小さい数値です。もうひとつの「検出下限値」とは、独自の数値を設けそれ以下なら、不検出として表記することです。たとえば放射性物質の検出下限値が、20Bq/kg以下なら一律「不検出」又は「N.D」と表記するのです。H様は後者の事をご質問かと思います。
タケダワイナリーでは、検査結果は、検査機関にて測定した値をそのまま公表しております。私達が、独自の検出下限値を設定することもありません。検査方法も、精密で誤差が極めて少なく、小さい値まで検査可能な検査方法(※下記をご参照ください)を採用しており、より正確な値をお伝えするよう努力しております。
詳しくはHPで随時公開しておりますのでご覧ください。また、ネット環境のないお客様は、大変お手数ですが電話やファックスでお問い合わせいただければと存じます。
※検査機関:一般財団法人 山形県理化学分析センター
測定方法:ゲルマニウム半導体検出器によるガンマ線スペクトロメトリー
測定器:CRTEC社製 ゲルマニウム半導体検出器 GEM25P4-70
測定時間:1,000秒
◆ワインの放射性物質に関する現在の暫定規制値
食品衛生法の飲料水に対する暫定規制値が、お酒にも適用されております。
(放射性ヨウ素なら300Bq/kg以下、放射性セシウムなら200Bq/kg以下。)
私達が、放射性物質測定を行う目的は何でしょう。
自分たちが造るワインの品質を正確に把握し、それに基づいて法令を順守し、品質管理を行うことが挙げられます。しかし、それよりもっと重要なことは、お客様へ可能な限り正確な情報を提供し、購入いただく際の判断材料としていただくことです。検査結果を正確にお伝えし、皆様との信頼関係を築かない限り、安心していただくことは出来ないと考えています。それに、知り得た情報を可能な限り正確にお伝えすることは、皆様の体に入るものを提供するワイナリーとして当然の責務と考えています。皆様と信頼関係を築きながら、より美味しいワインを造ってゆきたいと存じます。どうぞこれからもタケダワイナリーのワインをご愛飲いただけますよう、お願い申し上げます。
Winery通信 Vol.38
2011.夏
前回のワイナリー通信号外にて、震災後の私達の様子をお伝えいたしました。 皆様からご注文と共に、激励やご心配いただいていた旨の温かいメッセージを沢山頂戴しました。社員一同、感激しながら拝読いたしました。このページを借りて皆様に御礼申し上げますとともに、ほんの一部ですがメッセージをご紹介したいと存じます。
◆地震で地割れ等が起き葡萄の古木がやられてしまったかと思っていました。
(千葉県・W様)
◆地震の影響は少なからず、あられると思っておりますが、お見舞い申し上げます。
(愛知県・U様)
◆通信が届くのを待っていました。こちらも被害はありませんでしたが着実にもとの生活に戻ってきています。おいしいワイン、これからも楽しみにしています。
(茨城県・W様)
◆件の天災で今後大変な事もでてくるかと思いますが、タケダワイナリーブランドは以前とかわらず盛り上がって行って欲しいと応援しております。
(奈良県・T様)
Winery通信 Vol.36
2010.冬
先日酒販店で「サン・スフルシードル」を購入し、栓を開けたところ黒い固まりが瓶中に多数見え、瓶底に黒くたい積しているようでした。気味が悪く飲まずに捨ててしまいました。その際よく見たら黒いものは見当たらず、林檎の果肉のような細かい物があっただけでした。品質に問題なく飲めたのでしょうか。 K様
答:この度は、不快な印象を与えてしまい申し訳ございません。
お買い上げいただいた「サン・スフル」シリーズは果実の味わいを引き出す為に、無ろ過で仕上げているため澱(おり)という沈殿物が混じっております。林檎を原料とするシードルは、葡萄より色の濃い褐色がかった澱となり、緑色の瓶を通すと黒く見える場合がありますが、体に影響はありません。安心してお召し上がり下さい。今後はラベルやパンフレットに、もっとわかりやすい説明を付け加えていきたいと思います。
また、ワインにはキラキラした固形物が現れることがあります。ガラス片だと思われる方もおられますが、これは葡萄に含まれる酸の一種・酒石酸が結晶化した"酒石"です。澱と同様、安心して召し上がっていただけます。
尚気になる場合は、ワインをしずかに注いで、澱や酒石がグラスに入らないようにしてお召し上がり下さい。いずれも畑で収穫された果実だけを原料にしたお酒の証とご理解いただけたら幸いです。
お客様の声をお聞かせ下さい。
お叱り・感想、なんでも結構です。掲載させて頂いた方には、蔵王スターワインのハーフボトル(360ml)いずれか1本を進呈させて頂きます。見学にお出での際は、ショップに設置した"お客様の声"箱もご利用いただけます。
Winery通信 Vol.35
2010.秋
私はいつも、『お薦めのワイン』を読んでワインを選んでいますが、どんな料理が合うのか詳しく載っていません。 一般的には赤は肉、白には魚といわれていますが、もっと色々と楽しみたいと思っています。 スタッフの方が普段合わせている食べ方を詳しく教えて下さい。 新潟市 N様Winery通信 Vol.34
2010.夏
三月にワイナリー見学に伺いました。3人だけでしたので、ゆっくり見学できました。また、担当の方が父の歩みに合わせて案内をしてくださって感謝しています。ありがとうございました。 神奈川県 M様
答:先日は当ワイナリーへご来店いただきましてありがとうございました。当日は、弊社スタッフ木村がご案内いたしました。M様よりいただいたメールを社内で回覧し、喜んでいただいたことを従業員一同大変嬉しく思っております。 夏や秋には、違った光景を見ることが出来ますので、ご家族で、是非またお越し下さい。
これからも皆様に喜んでいただけるおいしいワインを造り続けて参りますので、末長くご愛飲いただきますようお願い申し上げます。
Winery通信 Vol.33
2010.春
蔵王スターの赤を買ったら、前回と随分味が違います。ベーシックワインだと聞いていたのに、どうして変えるのですか。 東京都 S様
答:ご愛飲頂きましてありがとうございます。『蔵王スターワイン』は、気軽に毎日でも飲んで頂けるようにと造っているワインです。県内の協力農家にお願いし、樹の剪定から果実の収量制限に至るまで、ワイン用に特別栽培した葡萄を原料としています。醸造の際には未熟、傷みの果実等が混ざらないよう複数のスタッフで厳しく選果しています。
畑の違いはあるものの、『シャトー・タケダ』と『蔵王スター』は、同じ手間を掛けて造られているのです。
ワインは葡萄が発酵し、お酒に成ったものです。農産物である果物は、毎年、同じのもはできません。その年の天候などに影響を受け、味や香りが違います。当社では、葡萄本来の風味を大切にしたワイン造りを心掛け、各銘柄のキャラクターを意識しながら、その年の葡萄と対話するように醸造しています。
ですから、蔵王スターワイン720mlはもちろんのことハーフサイズの360mlのようなベーシックワインに至るまで、収穫年(ヴィンテージ)を明記しているのです。お客さまには「ワインは農産物」とご理解いただき、個性の違いをたのしんで頂けると幸いです。
Winery通信 Vol.32
2009.冬
ワイナリー見学時の丁寧な説明に驚きました。観光用ではなく、本当に造っている場所が見られるのも面白かった。(ワイナリー見学にいらしたお客様)
答:お越しいただきありがとうございます。当ワイナリーに観光施設はありませんが、工場隣接の畑、瓶詰のラインや、ワインを保存している地下セラー等をご案内しています。秋においででしたので葡萄を搾っていたかもしれませんね。ワイン造りの『臨場感』を味わっていただけたかと思います。
また、当社にご案内専属スタッフはおりません。平日は主に事務方、休日には製造・営業の者も含めた全社員が交替で行っています。ワインを造っている人が、造っている場を案内するものですから、「うちの子(ワイン)の良さ」を知ってもらいたくて、つい、説明にも力が入ってしまうようです。畑の事から醸造、出荷まで、気になる事は何なりとお尋ね下さい。
4月から11月は休日も見学可能です。その他の期間は平日のみ。スタッフの人数の関係上、電話等でのご予約をお願いいたします。
冬は瓶詰ラインが稼動し、「サン・スフル シードル」の仕込みも行います。葡萄畑の雪景色も美しいですよ。またのお越しをお待ち申し上げます。
Winery通信 Vol.31
2009.秋
購入したこのワインの飲み頃はいつですか?また、どのように保存すればよいでしょう?(ワイナリー内ショップのお客様)
答:お買い上げありがとうございます。まず、保存方法についてお話し致します。ワインの保管には、守って頂きたい5つのポイントがあります。
point1》一定の温度に保つこと。その温度15℃前後。
point2》湿度を70%以上に保つ。
point3》振動させないこと。
point4》光を当てない。
point5》ニオイの無い所に置くこと。
ご家庭で冷暗所というとまっ先に冷蔵庫と考えますが、庫内は乾燥してモーターによる振動が常にある為、ワインには居心地が悪いのです。飲む前に冷やすのと、抜栓後の保存は冷蔵庫に。しかし、長期間の保管は避けて下さい。ワインを新聞紙で包み、発泡スチロールの箱に入れ、家の中の涼しい場所に置くという方法がありますが、夏を越すのは難しいです。どうしてもという場合は、家庭用のワインセラーをお勧めします。
ワインは飲み頃になったものを蔵出ししています。お客様のお好みもございましょうが、良い状態のものを召上がり頂くのが一番と思います。
Winery通信 Vol.30
2009.夏
「シードルおいしいですね。本格派でびっくりしました。林檎のワインというイメージからするとかなり大人の味わいですが、本物のシードルを知っていれば納得だと思います。最初、冷えがあまかったので、ブワッと噴出しちゃいましたが、もう慣れました。甘口タイプがあったら、それもおいしいだろうと思います。」(東京都 T様)答:ありがとうございます。わが社初の試み、山形県産りんご100%のシードルは、瓶内一次発酵。瓶内のガス圧が高く扱いに注意が必要です。まず、開ける前に、しっかり冷やして下さい。次に、ほんの少し開栓してガスを抜き、泡が治まるのを待ってから抜栓することをお勧めしています。葡萄酒同様、皆さまに長くご愛飲頂けるよう、さらに研鑽を積んでまいります。貴重なご意見、ありがとうございました。
Winery通信 Vol.29
2009.春
ワイナリー直送便でギフトを注文したところ、発送ミスがありました。 お祝いの品だったのだけに、とても困り迷惑しました。(山形県 G様)
この度は私共のミスにより、お客様にご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。
ご連絡を頂戴しすぐに調査を行い、ミスの原因を明らかにしました。社長以下事務スタッフ全員で問題点について話し合い、再発防止の改善策を明文化、徹底して実行することを確認しました。
これまで、担当者が一人で仕事に当たっていた事は、人数が少ないのを言い訳にした甘えであったと反省。今後は必ず複数の者がチェックするシステムを作りました。また、ご依頼主様とお届け先が違うご注文を頂いた場合は、ご希望により、先様のお受取りをご依頼主様にお知らせするサービスを始めます。
私達の仕事は、お客様にワインをお買い上げ頂き、美味しいと喜んでいただく事で成り立っています。それには、間違いのないワインを造り、間違いのない仕事をしなければなりません。社長はじめスタッフ一同そのことを肝に銘じ、一層仕事に専念してまいります。
この度は誠に申し訳ありませんでした。何卒ご理解、ご容赦を頂き、どうか今後ともご愛飲いただけます様お願い申し上げます。
Winery通信 Vol.28
2008.冬
先日購入したシャトー・タケダのコルクにカビが付いていました。 品質管理は大丈夫ですか。(山形県 K様)
お客様に不快な印象を与えましたことお詫び申し上げます。
このカビは、1年以上の長期熟成型ワインにはしばしば見受けられるもので、ごく一般的なことと言えるかと思います。その原因はワインの保存条件にあります。
ワインは、湿度70~80%気温摂氏15℃前後の冷暗所で保存するのが良いとされています。これには乾燥すると密閉性の弱くなるコルク栓をまもる目的もあります。しかしこの湿度のため、外側にカビがはえやすいのです。適正な状態でワインを保存していた証とご理解下さい。瓶中のワインには影響ありませんので安心してお召し上がり下さい。
Winery通信 Vol.27
2008.秋
新聞で見て、サミットで採用されたワインが欲しくて来たのに品切れ。がっかりです。 (工場内ショップに設置の"お客さまの声"箱より)
わざわざお出で頂いたのに申し訳ありません。自家農園収穫のみを原料とした「ドメイヌタケダ」・協力農家栽培の山形県産を使用した「タケダワイナリー」各シリーズとも精一杯造っておりますが、銘柄によりお客さまのご要望に応えきれないのが現状です。
『良いワインは良い葡萄から』ワイン醸造で最も大切である、原料となる葡萄の質の向上と、収穫増量は両立しがたく、弊社のような小規模ワイナリーには難しい問題です。
限りある原材料から醸造できるワイン本数は決まっていてます。ワインは農産物であると、ご理解を頂けたら幸いです。
Winery通信 Vol.26
菅井由美子(すがいゆみこ)
山形市在住/弊社社長、岸平の高校時代からの友人。成人から高校生の3人の子供の母親。葡萄収穫をはじめ、ワイナリーでのいろいろな仕事の経験がある。それを活かしつつ、タケダワイナリーの今の様子をレポートタッチでお伝えしています。